このページでは、スフィロを使って簡単な計算をするプログラムの組み方について紹介します。変数の使い方もよくわかるので、もしあなたが小学生なら中学校に入ったときの「x」「y」の使い方の練習にもなります。
画面のないスフィロにどう計算させるの???
スフィロは計算の結果を確かめるプログラムを組むこともできます。
スフィロには画面がありません。そのため計算をさせたとしても、どこにも表示されないので、いったいどうしたら良いのか?と思うかもしれません。
でもスフィロは話をすることができます。
(タブレットを通して音声が聞けるのです)
ですので話をさせれば、計算結果をチェックすることができます。
1.かけ算の結果をしゃべらせよう
このプログラムの意味は、2×8を計算して、その結果を話して答えるというものです。設定方法は下のとおりです。
下のメニューの「色とサウンド」の中にある「スピーク」ブロックをつかいます。
また、メニューの「演算子」の中にある「文字構築」ブロックをえらびます。
下のような画面がでできます。そして、「数を追加」をタップします。そうすると、□のとなりにだ円型がつくられます。
左の□はいらないので、タップすると上にゴミ箱マークが出てくるので、タップして□を消します。
右上のチェックマークをタップします。
(文字構築ブロックは数字を文字(例えば、1だと「イチ」)に変更にします。
文字にすることによってスピークブロックでおしゃべりできるようになるのです。)
そこにメニューの「演算子」の中から「0+0」ブロックをえらびます。
そして、「文字構築」ブロックの中に入れます。
真ん中の下矢印タブをタップし、3番目のマーク(かけ算)をえらびます。
左右の数字をタップすると、数字を入れることができます。数字を入れた「文字列構築」ブロックを「スピーク」ブロックの中に入れます。
これで完成!これをスタートすると、スフィロが2×8は「16」と答えてくれます。
ただこれだと、一回一回数字を変更しなければいけないのでめんどうですね。変数を使えば、いろいろな数を一度設定すれば良いので便利です!
変数を入れてみよう!
下のメニューの「変数」から、「変数を作成」をタップします。変数名を「num」を入力します。そして、数字をタップし、このnumの中に「2」という数字を入れておきます。すると、先ほどと同じように16という計算をしてくれます!
簡単ですよね。組めたとしても一体全体これで何が良くなったのかがわからないという人もいると思います。
それでは、九九を計算するプログラムを組んでみます。
2.変数で九九をしゃべらせよう
ブロックを長押しすると、左のようなページが出ます。1番上の「複製」をタップすると、同じブロックがコピーできます。
このように並べて、右の数字を変えていくと九九ができます。
こんなときに変数を使うと、変数の値を2から3と変えることで、簡単に2の段から3の段の九九の結果が計算できるので、変数がわかりやすく学べます。
ただしこのプログラムだと、長くなって見にくいのが問題点です。
ここでループを考えると、よりスマートに九九をさせることができます。
こういうことを考えると、プログラミングが楽しくなるね!
? どうすればこのプログラムを短くできるのでしょうか ?
答えはこちら↓
★ここで注目するのは、「かける数字」です。
「かける数字」は1〜9まで変化するので、変数ということになります。
例えば、この変数を「n」とおきます。(文字はなんでもOKです)
メニューの「変数」にある「変数作成」をタップし、変数名に「n」を入れ、数字を「1」と入力します。
1〜9に変化する窓に先ほど作った変数「n」を入れます。
「n」を1〜9に変化させるために、変数メニューにある「nを1にセット」ブロックを「スピーク」ブロックにつけます。演算子メニューにある「0+0」ブロックを「1」のところに入れます。「0+0」ブロックの左側に変数「n」を入れます。
これらをコントロールメニューにある「ループ○回」ブロックではさみます。
九九なので、ループを9回にします。
また上でも説明した通り、変数「num」の値を変えていくと、1〜9段の九九の完成です!
協力/桑子研 様(サイエンストレーナー)