Sphero Eduについて
Sphero Edu(スフィロ イーディーユー)は、既存の教材では実現が難しい、高いレベルのSTEAM(スティーム)教育を可能とするシステムです。同名のクロスプラットフォームアプリ(iOS、Android、Kindle、ChromeOS、macOS、Windowsに対応)とスフィロ社のロボットを組み合わせ、様々なアクティビティ(課題)を楽しみながら、様々なレベルのプログラミングを学ぶことができます。Sphero Eduの名称に含まれるEduとは英語の”Education”(教育)の略で、スフィロ社が考える理想の教育のあり方を象徴するものです。
STEAMは、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術(Art)・数学(Mathematics)の統合的学習を意味します。アメリカで生まれたこの教育手法は、これからの社会に必須の論理的思考や創造性を育む上で、とても有効だとされています。スフィロ社は、STEAM教育のカリキュラムをサポートする上での両輪となるハードウェアとソフトウェアの技術開発に、2014年から取り組んできました。
Sphero Eduを利用すると、年齢と習熟度に応じて、「ドロー」、「ブロック」、「テキスト」の3つの方法でロボットをプログラムできます。また、オンライン上でプログラムを完成させるだけでなく、そのプログラムを使って実際にロボットを動かすことで見て、触って、考えてなどの試行錯誤を行います。それは、子どもたちに深い学びを導き、想像力を引き出します。
また、スフィロのロボットは、シンプルで丈夫な作りなので学校の授業でも扱いやすく、導入しやすいロボットです。アイデア次第で学校の様々な教科で活用できるのです。これまで、世界中の2万校で3万人以上の先生が、130万人以上の子供たちに Sphero Eduでプログラミングを教えてきました。日本でも、先進的な小学校から大学まで、様々な教科の授業や課外活動、ゼミの活動までSphero Eduが使われています。
Sphero Eduのアプリについて
各プラットフォームに対応したSphero Eduの専用アプリは、無料でダウンロードできます。
iOS : iOS9+
Mac : MacOS 10.12+
Android : Android 5+
Chrome : Chrome 50+
Windows : Windows 10.0.16299.0+
Kindle : Fire 2015, Fire HD 6, 7, 8, 10, Fire HDX 8.9
Sphero Edu 3つのプログラミング方法
DRAW(ドロー)
最も簡単な「DRAW(ドロー)」では、画面に描いた線の通りにロボットを動かすことが可能です。このモードでは、自分で描いた軌跡をロボットが何度も繰り返し再現して動く様子から、プログラムのベースにあるアルゴリズムの概念を大まかにつかむことができます。
BLOCKS(ブロック)
中間的な「BLOCKS(ブロック)」では。プログラムの部品となるブロックを、画面上に並べたり、入れ子状態に組み合わせることで、本格的なプログラミングが簡単に行えます。このように視覚的にわかりやすいプログラムの方法は「ビジュアルプログラミング」と呼ばれ、2020年から小学校で進められるプログラミング体験にも適した手法です。ブロックは、ロボットの「動作」、「(プログラム構造の)コントロール」などに分類され、ロボット内のセンサー情報を読み出したり、それを利用して処理を分岐させるなど、ロボティクス(ロボット工学)の基礎を楽しみながらわかりやすく学べます。画面の下方に分類されたブロックをプログラムエリアにドラッグして並べ、必要に応じて色や数値などを設定していくことでプログラミングが可能。
TEXT(テキスト)
上級者向けの「TEXT(テキスト)」では、JavaScriptというプログラミング言語を利用して、キーボードからコマンドをタイプする一般のプログラマーと同じ方法でプログラムが作成可能です。先のブロックのモード内には、プログラムのJavaScriptへの変換機能も用意されており、ステップアップの助けとなります。