家庭で学べるプログラミング実例

Sphero Edu

〜Sphero Edu(スフィロ イーディーユー)でひろがる、プログラミングの世界〜

子どもたちのプログラミング教育に関心をお持ちの皆さまへ

2020年から小学校にプログラミングが導入されることが決まってから、プログラミングで動くロボットがたくさん紹介されてきました。画面の中だけで完結するのではなく、目の前にあるロボット(モノ)が動くということは、プログラミングに興味のない方でも、心がひかれる・感動する一番のポイントです。しかし、小学校でのロボットプログラミングの導入はまだまだ進んでいないのが現状です。そこで、子どもたちが家庭でおとなと一緒に勉強したり、お友達と一緒に楽しんだり、あるいは自分で考えながら学べたりする、Sphero(スフィロ)のロボットプログラミングを紹介します。
もちろん、子どもだけでなく、プログラミングが初めてという方もぜひ一緒に楽しみながら、学びましょう。

まずは、簡単にSphero Edu(スフィロ イーディーユー: Eduは、Educationの略)のアプリを使った具体的な、プログラミングの学び方をご紹介します。Spheroのロボットを購入されて家庭でプログラミングを始める方、ご家庭で子どもと一緒に学ぼうという方はぜひ以下をご覧ください。そして、「なるほど スフィロ」では、子どもが自分でSpheroを使ってプログラミングを学べるように説明していきます。とはいえ、小さいお子さまは、おとなの助けが必要な時もあるでしょう。最初のアプリの設定や、ロボットの接続は一人ではむずかしいかもしれません。ぜひご一緒に、またお友達と一緒に考え、遊びながら体験してみてください。

sphero mini
スフィロ ミニ
SPRK+
SPRK+(スパークプラス)

ここからは、ケン博士にSphero(スフィロ)のロボットの紹介をしていただきます。先生、お願いします。

サイエンストレーナーの桑子研です。このページではボール型のロボット(スフィロ)を使ったプログラミング教育についてご紹介します。

ここで紹介したいのはアメリカ(コロラド州)生まれのSphero(スフィロ)というボール型のかわいいロボットです。

まずはどんなことができるか見てみましょう。

このような角度を話しながら正方形を描くプログラミングだって簡単に作って、ロボットを動かすことができます。このボール型ロボットなら、プログラミングに苦手意識をもっている子どもたちや保護者の皆様も興味を持つことができます。では、スフィロを使ったプログラミングの方法や、ご家庭でスフィロを初めて買ったときのプログラミングの始め方などについて紹介していきましょう。

スフィロのプログラミングは、「Sphero Edu(スフィロ イーディーユー)」という無料アプリを使ってプログラミングを行います。Sphero Eduは、iOS・アンドロイド等に対応していて、スマートフォンやタブレットからでもプログラミングすることができます。プログラミングを組んでから、ブルートゥースという無線で転送できるのが特徴です。事前にアプリをスマートフォンやタブレットにダウンロードしておけば、使っているときにはネット環境は必要ありません。

プログラミング画面は、Scratch(スクラッチ)などの画面と比べると、よりビジュアルでシンプルな作りです。最大の特徴は、Scratchのような「ブロック」でのプログラミングや、また線を描くだけでプログラミングできる「ドロー」というプログラミングも用意されていることです。だから、小さなお子さまや小学生からでも簡単にプログラミングができるのです!

「ブロック」のプログラミングの例
「ブロック」のプログラミングの例
「ドロー」のプログラミングの例
「ドロー」のプログラミングの例

さらに、文字で書く「コード」、つまりプログラミング言語(JavaScript)によるプログラミングもできます。プログラミングに慣れてきたら、それに対応して高度なプログラミングにチャレンジでき、遊びや学びの可能性は無限大に広がります。

また、スフィロ自体も耐久性があり壊れにくい。そしてロボット教材にしては手頃な価格という特徴もあります。おすすめは、教育用のSpheroのSPRK+(スパークプラス)です。こちらはシェルが透明で子どもたちが興味を持ちやすいのと、完全防水で壊れにくく、機能も充実しています。Spheroのロボットボールは、その他にmini(ミニ)やBOLT(ボルト)もあります。それぞれの特徴はこちらです。

もっと詳しく知りたい人には、ガイドブック「Sphero完全ガイド(小学館)」をお薦めします。ロボットの特徴や使い方はもちろん、様々なプログラミングの実例が載っています。さらに学校の授業でどのように使われているか、楽しい遊び方、各ロボットの説明も載っています。ビジュアルが満載のこの本を見ながら、おとなも子どもも一緒にSpheroを使ったプログラミングを楽しめますね。

Sphero完全ガイド(小学館)
Sphero完全ガイド(小学館)

それではSpheroの世界へご案内します。次の目次の通りに進んでもいいですし、面白そうなところから始めてもいいです。まずはやってみることが大切です。

目次

  1. プログラミングに挑戦してみよう!まずは動かしてみよう!
    1. アプリをダウンロード
    2. ロボットとの接続は近づけるだけ
    3. ドローで動かしてみよう
    4. お絵かきでプログラミングしよう
    5. ブロックを使ってプログラミングをしてみよう
  2. Spheroで正方形を書いてみよう
    1. 正方形に動かすためには?
    2. センサーを使ってみよう
    3. 変数を使ってみよう
    4. 今回使ったブロック
  3. Spheroで正三角形を描こう
  4. Spheroで円を描こう
  5. Spheroで計算をしてみよう
    1. かけ算の結果をしゃべらせよう
    2. 変数で掛け算九九の計算プログラムを作ろう
  6. Sphero BOLT(スフィロボルト)の新機能
    1. LEDドットスクリーンを使って「おみくじ」を作る
    2. 光センサーを使って「いないないばぁ」で遊ぶ
    3. Sphero BOLTの通信機能を使ってみよう!

協力/桑子研 様(サイエンストレーナー)