8月5日に開催された、「こどものミライ」サマースクール「Sphero SPRK+を授業で活用しよう!」が、ICT教育ニュースで記事になりました。詳しくはこちらをご覧ください。
https://ict-enews.net/2018/08/07d2c-2/
カテゴリー: イベント
【告知】7月28日(土)「第2回小学校プログラミング教育を考える夕べ」@札幌市
「来る2020年、プログラミング教育必修化が目前。
ホットな先行事例を共有しながら、私たちと一緒に学んでみませんか?」と題したイベントので、SpheroのSPRK+のワークショップが開催されます。詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。
https://senseiportal.com/events/47101
【レポート】7月7日(日)「君にもできる!プログラミング体験教室(茨城教育委員会)」@茨城県
〜出来たよ!動いたよ!色が変わったよ!SPRK+で プログラミングを体験〜
「君にもできる!プログラミング体験教室」において、SPRK+(※1)とSphero Edu アプリ(※2)が活用されました。
※1:Sphero Edu(スフィロ イーディーユー)アプリ=Sphero SPRK+ はじめとした、Sphero社のロボット専用無料アプリ。
※2:Sphero SPARK+(スフィロ スパーク プラス)=スマホやタブレット、クロームブックなどのデバイスを使い、Sphero Eduアプリを通して操縦やプログラミングが可能なスフィロ社製の球型ロボット。
概要
2018年7月7日、茨城県教育委員会・茨城県西生涯学習センターが地域の小学4~6年生を対象に「君にもできる!プログラミング体験教室」を開催しました。この教室の目的は、1)小学生にプログラミングを体験しその楽しさを実感し、もっとやって見たいと興味を持たせること、2)またもうひとつの目的は、参観に来た保護者と教員に、これから小学校に導入されるプログラミングとはどのようなものかを理解してもらうこと、の2つでした。
情報通信総合研究所の平井 聡一郎氏が、午前と午後の2回、各20名の小学生を対象に体験教室を行いました。平井氏は、以前はご自身が公立小学校の教員や教育委員会の職員として、15年にわたってIT環境の整備やプログラミング教育の具体的な導入に尽力されてきました。現在は全国の教育界にプログラミングはじめICT教育の指導を行う第一人者です。
当日は、保護者や教育関係者が見守る中、以下のような流れでプログラミングを子供達が学びました。
- LEGOやロイロノートを使った、アンプラグド・プログラミング
- ScratchJrを使った、ビジュアル・プログラミング
- SPRK+とSphero Eduアプリを使った、ブロック・プログラミング
- 振り返り:プログラミングの4つの考え「分解、パターン、焦点化、並べる」は、プログラミングだけでない、様々な学びに活かせることを伝える。さらに、自分で考えることの重要性に気づかせる。
SPRK+とSphero Edu アプリを使ったプログラミング
カリキュラム
①SPARK+の接続方法・基本操作 ②ドローモードを使った、SPARK+の直線方向への動かし方 ③ブロックモードで、SPRK+を四角形をはじめ多角形を描くように動かすプログラミング
まず、各自タブレットにダウンロードしてあるSphero Edu アプリを使ってSPRK+との接続、方向調整、色の変更、ジョイスティックでの操縦のステップで基本操作を習得させます。実際に球型ロボットを操縦させて、スピードの出方や動き方を体感させて操縦に慣れたら、線を描いてプログラミングする「ドローモード」を理解させます。総仕上げとして、アプリの画面上に出てくるブロックを使って、SPRK+に命令を出す「ブロック・プログラミング」を教えます。最初は四角形を描いてSPRK+が動くプログラミングを丁寧に教えます。それができたら、三角形や五角形などの他の多角形、さらに星形など、自分の好きな図形をプログラミングに挑戦するよう、促します。
試行錯誤していけば、子どもたちは大人が考える以上に学びが早いものです。全員が、最終的には三角形や星形など自分の好きな図形に動かすことに成功。プログラミングすることによってSPRK+を自由に動かせるようになるこの体験を通じて、プログラミングの基本的な考え方の「分解」、「パターン」、「焦点化」、「並べる」を身につけられるのです。
後半は、子どもたちに、SPARK+の色を変えたり、速度を変えたりする他の機能も教え、自由な発想でSPRK+を動かすことを促します。様々なアイデアも出て、また複雑な動作をさせるプログラミングに挑戦する子どもも出てきて、会場が盛り上がりました。
どの子ども口にしたのは、「すごく楽しかった」。プログラミング体験は、遊びながら学ぶ場となり、子どもたちのプログラミングに対する興味を引き出す結果となったのでした。
アンケート結果
体験終了後に、参観した保護者や教育関係者31名にアンケートを実施しました。子どもたち同様に、「プログラミングとは何か?」を考えるきっかけとなり、その重要性を理解し、積極的に関わっていこうという方々が多かったのが印象的でした。
回答者のお立場を選んでください(31件の回答)
- 80%保護者
- 20%教職員・教職員関係者
保護者の方はなぜ、お子様を参加させましたか?(複数回答可)(30件の回答)
- 34%お子様の希望
- 26%今の時代は子どもからプログラミングを学ぶことは必要と考えたから
- 32%今後学校でプログラミングを学ぶことを知ったから
- 8%自分に興味があったから
お子様の学校ではプログラミングを学んでいますか?(30件の回答)
- 0%結構やっているようだ
- 14%たまにやっているようだ
- 83%やっていない
- 3%わからない
小学生がプログラミングを始めることについて(22件の回答)
- 0%小学生にはプログラミングはまだ早い
- 100%小学生からプログラミングはやるべき
本日のようなプログラミング教育は、今後すべきか(19件の回答)
- 0%このようなプログラミングならやらない方がいい
- 100%このようなプログラミングならやった方がいい
子どもたちが体験するのを参観していた大人からは、以下のようなコメントがありました。
子どもたちの学びについて
「とても楽しくてためになるワークショップでした。目を輝かせて夢中で取り組んでいる子どもの姿を見て大変満足しました。」 「2時間半の中で盛りだくさんの内容に思えましたが、子どもが無理なく進めている様子が印象的でした。」 「考えていた以上に子供達が理解力、応用力ある事を感じた。」 「動くSPRK+があると子どもにとってわかりやすい。」
自身の学びについて
「プログラミングを通して物の考え方を学ぶ大切さが分かって、なるほどと思いました。子どもも興味を持って学べたのが良かったです。」「子どもの年齢に合わせたプログラミングの学習方法があるとわかり、勉強になりました。」
今後の課題(教育関係者の方々より)
「物事を順序だて立てて考える力をつけるために、今後も継続しての講座が必要かと思います。」 「公教育としての課題は、ベテランの教職員のICTアレルギーと導入コスト、時数の限界などにあると感じました。」 「ブロック型プログラムであっても、アルゴリズムを構築するまでの流れは同じであり、親しみやすい形でプログラムに対する理解を小学校期から学習する事の意味合いを感じられた。学習ステージに併せ、オブジェクト型言語等、少々敷居の高い言語にスムーズに移行する事がこの後の課題となるのかと思う。」