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【告知】2019年2月16日(土) 「Microsoft Education Day 2019 学びのカラフルチョコレート!」で、Windowsを使ってSpheroをプログラミング!

Microsoft Education Day 2019

マイクロソフト認定教育イノベーター が主催する、教育者向けイベントで、Windowsを使ったSpheroのプログラミングの講座が日本マイクロソフト社で開かれます。14:30〜16時までみっちりと勉強できます! 教員、大学・教育関係や ICT 関係の企業に勤める方、大学生 を対象に、先着順で無料で参加できます。

https://microsoft-eduday2019.peatix.com/?fbclid=IwAR2TZzJyQZuaCOhVURB-ThEZOYAWMlm_3xVaISStYvCrU6Awec6uuADA68k

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【レポート】8月5日(日)後編:遊ぶように学べる!子ども達のSPRK+プログラミング体験@こどものミライ サマースクール

8月5日に東京のD2Cホールで開催された、プログラミング教育サイト「こどものミライ」主催によるサマースクール「Sphero SPRK+を授業で活用しよう!」。レポート後編では、前編でSPRK+による実勢授業のノウハウを学んだ先生たちがメンターとして活躍する様子と、子どもたちがSPRK+で学んでいく過程をご紹介していきます。

小学生12人がSPRK+を使ったプログラミングに挑戦

「Sphero SPRK+を授業で活用しよう!」では、第一部の午前に、先生向けのSPRK+を用いた授業実践の講義とワークショップが行われました。続いて午後から開始した第二部では、12人の小学生が参加。プログラミングには興味はあるものの、まだ体験したことがない参加者が多いこともあり、プログラミング教育についての解説から話をしていきました。

第一部と第二部を通して講師を務める、情報通信総合研究所特別研究員の平井聡一郎先生。
第一部と第二部を通して講師を務める、情報通信総合研究所特別研究員の平井聡一郎先生。

ワークショップで最初に行われたのは、第一部と同じく、カラフルなブロックを使った「アンプラグドプログラミング」のワークショップです。このワークショップは2人1組で行い、まず1人がロボットを組み立てる間、もう一人は見えないように後ろを向いています。

次に、組み立てた側は、自分のロボットに使ったブロックの色や形、向きといった特徴を下から順番に、相手へ伝えていきます。聞いた相手は、その言葉だけで該当するブロックを推測し、ロボットを組み上げます。

ロボットを作り終わったら、2人のロボットを見せ合い比較してみます。すると……ブロックの形が違ったり向きが違ったりと、意外に異なっていることが判明しました。6組の中でまったく同じ形、色、向きのロボットを完成させている組は、1組もいませんでした。

背中合わせのコミュニケーションで組み立てたロボットを、見比べてみる子ども達。2つを見比べて、どこが違ったのかを確認し合っています。
背中合わせのコミュニケーションで組み立てたロボットを、見比べてみる子ども達。2つを見比べて、どこが違ったのかを確認し合っています。

異なる2つのロボットを前にして、まるで不思議な手品を見たような表情の子ども達に、平井先生はこう話します。
「今やったことは、隣の人にどう説明するかというのがポイントでしたが、これもプログラミングのひとつなんです。プログラミングは、みんなの周りにもたくさんあって、たとえば運動会のプログラムだってです。いろんなことを考えて順番は決められてます。今日は『SPRK+』というロボットを使ってプログラミングをします」

子ども達にも理解しやすいよう、シンプルな言葉でプログラミングの概念を説明する平井先生。
子ども達にも理解しやすいよう、シンプルな言葉でプログラミングの概念を説明する平井先生。

このように、最初に「アンプラグドプログラミング」から入ることにより、プログラミングに触れたことのない子どもでもプログラミングの基本的な概念をおおまかに知ることができます。さらに、その後に行う実際のプログラミングへの興味も高まっていくといったメリットもあります。

ボール型ロボット「SPRK+」に夢中になる子ども達

第一部に参加した先生と異なり、第二部ではSPRK+の未経験者が多かったため、子ども達はボール型のロボットに興味津々でした。まずSPRK+の構造と、アプリの基本的な使い方を平井先生からレクチャーを受け、いよいよ実際に操作を行います。

最初は、自分の指で線をなぞって操作する「ドロー」に挑戦。コロコロと転がっていくSPRK+に夢中です。
最初は、自分の指で線をなぞって操作する「ドロー」に挑戦。コロコロと転がっていくSPRK+に夢中です。
第一部に参加した先生達は、第二部ではメンターとして子ども達をサポートしていきます。
第一部に参加した先生達は、第二部ではメンターとして子ども達をサポートしていきます。

SPRK+は直感的に操作がしやすいので、子ども達はすぐ操作に慣れました。SPRK+の動きや光といった性質を体験したところで、次のステップであるブロック型のコマンドを組み合わせてプログラミングする「ブロック」へ進みます。

「Sphero EDU」を使ったSPRK+のプログラミング例。最初は直線に進む動きからスタートします。慣れてきたら、SPRK+を180度回転させ戻ってくる動きをさせてみたり、LEDの色を変えてみたりといったプログラミングを通じて、「動作」や「コントロール」などの使い方を学習していきます。

小学校低学年も5年生の算数に挑戦!

次に子ども達が挑んだのは、図形を描くプログラミングです。前編でも解説しましたが、この「図形を描く」というプログラミングは、小学5年生で学ぶ算数の単元「図形」にあたります。まず挑戦したのは「正方形」。小学校低学年の参加者もいましたが、先生達のサポートを受けながら、難なくこなしていきました。

正方形をクリアしたら、次は五角形です。ここから外角を考えるといった要素も入り、難易度がグンと上がります。しかし、プログラミングの良いところは、何度も失敗を繰り返し、振り返りができることです。五角形を作ることができなかったら、角度をいくつにすればよいのか、成功するまで何度も手軽に挑戦できるのは、プログラミングの大きなメリットと言えます。

「Sphero EDU」では、自分の作ったプログラムでSPRK+が動いた「ロケーション」を確認することができます。ロケーションを参照することで、プログラムの修正もしやすくなります。
「Sphero EDU」では、自分の作ったプログラムでSPRK+が動いた「ロケーション」を確認することができます。ロケーションを参照することで、プログラムの修正もしやすくなります。

最後に、平井先生から与えられた課題はかなりの難問でした。それは、「SPRK+の色を変えて、星型に動かすにはどのようにプログラミングしたらよいか」という問いです。この問題でも、正多角形を作るのと同様の考え方になりますが、角度の計算が非常に難しくなります。ホワイトボードに書かれた星形の図形をにらみ、何度も試行錯誤している子ども達の姿が印象的でした。

ホワイトボードに書かれた星形を見つめて、じっくり考える。
ホワイトボードに書かれた星形を見つめて、じっくり考える。

SPRK+でサッカー体験

図形の次は、図工の「スフィロアート」のデモを体験しました。絵の具をたっぷりつけたSPRK+に、子ども達の視線が集まります。そして、黄色や赤の鮮やかな線が描かれるのを興味深く見守っていました。

スフィロアートのデモを見学。この後、子ども達もアートに挑戦しました。
スフィロアートのデモを見学。この後、子ども達もアートに挑戦しました。

そのほかにも、子ども達から人気があったのが「Pong」というSPRK+を使ったサッカーゲームです。サッカーといっても、実際に蹴るわけではありません。SPRK+に内蔵されている加速度センサーを活用し、足に衝突した際に逆方向へ走行するようにプログラミングすることで、まるでSPRK+を蹴って転がしているような動きになっています。

上手に操ると、テニスや卓球のようなラリーが延々と続く「Pong」。兄弟で楽しんでいました。
上手に操ると、テニスや卓球のようなラリーが延々と続く「Pong」。兄弟で楽しんでいました。

「学びと実践を兼ねた場」は学校でも応用できる

後半は、引き続きプログラミングに挑戦する子や、スフィロアートを楽しんだり、Pongで遊んだりと思い思いの体験を行い、1時間半のワークショップは終了しました。
子ども達はまだまだ遊び足りない様子で、帰りに販売コーナーで「Sphero mini」を購入していく家族もありました。

最後に感想を聞いてみたところ、子ども達は一様に「すごく楽しかった!」と笑顔で話してくれました。SPRK+はプログラミングだけでなく、ワークショップの実践例のように、算数、図工、理科、体育など、様々な教科に応用することができ、家庭でも手軽に楽しむことが可能です。

今回のサマースクール「Sphero SPRK+を授業で活用しよう!」では、午前に学んだ内容を、そのまま午後のワークショップで活かせる「学びと実践を兼ねた場」になっていました。この方法は、小学校などでプログラミング教育を導入する際のひとつのモデルケースとして、学校でも応用することが可能です。
SPRK+はシンプルな構造で扱いやすく、また、専用アプリの「Sphero Edu」は習熟度にあわせてプログラミング方法が選べるため、プログラミング未体験の先生でも、授業に取り入れやすいのが特徴です。
このイベントレポートを参考に、ぜひ学校でのプログラミング学習に活用してみてください。